カリウム(加里)

カリウムについて

カリウムは光合成を促進し、デンプンの蓄積を増進したり、糖の転流を促進したりする働きがある。
サツマイモやジャガイモの肥大に効果が大きいとされている。

カリウムが適正量であると、作物の病害抵抗性が増すとされている。

過剰と不足

カリウムが不足すると光合成能が低下し、炭水化物を多く含む果実やイモ類に異常が現れやすい。
カリウムは果実の味覚にも影響があり、カリウム不足では糖や有機酸、アミノ酸が低くなる。
欠乏症状は旧葉に現れ、カリウムの要求度が高まる生育後期に現れやすい。
また窒素施用量が多いとでてきやすい。

カリウムの過剰症は発生しにくいが、マグネシウムとの拮抗作用によりマグネシウム欠乏症を誘発する。
また作物によっては病害発生や収量・品質低下を招く場合がある。
例えば、ブロッコリーの花蕾黒変病の発生を助長したりする。

適正値の目安

適正値は作物や土壌の種類によって異なります。
交換性カリウム含量は50〜60mg/100g程度で十分とされている作物が多い。

カリウムの過剰症(目に見える)は発生しにくいので多く施用されているが、
コストの面や作物によっては収量・品質が低下することから適正値を心がける必要がある。

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