カルシウムについて
カルシウムは細胞膜や核形成の構成材料としての役割がある。
またカルシウムは土壌の酸性矯正資材としても利用されている。
過剰と不足
カルシウムが過剰になることで拮抗作用のあるカリウムやマグネシウムの吸収を抑制し、生育に影響がでる。
また土壌がアルカリ性になり、微量元素(モリブデン以外)の溶解度が低下し、微量元素の欠乏症を発生させる。
カルシウムが不足すると生長の最も盛んな頂芽や、根の生育が抑制される。
そのため欠乏症状は作物の生育・品質に大きな影響を与える。(尻腐れ病・チップバーン・芯腐れなど)
カルシウムの欠乏症は土壌中のカルシウムが低いのみではなく、カルシウムの吸収・移動特性や
塩基バランスが関係している場合が多い。
例えば、窒素過剰で生育が旺盛なときや、アンモニア態窒素との拮抗作用により吸収が抑制された場合、
灌水不足の場合などに欠乏症が発生する。
適正値の目安
適正値は作物や土壌の種類によって異なります。
適正値については、単位に絶対量ではなくカリウムやマグネシウムとのバランスやpHを重視する。
200mg/100g程度と土壌ワークスではしている。