リン酸

リン酸について

リン酸は新しい細胞を作るために必要であり、根の発達にも大きく影響し、作物の生育に対して窒素に次いで重要です。

リン酸は土壌pHが5.5〜6.5のとき、作物に利用し易い状態になります。
また気温(地温)が低温より高温の方が吸収率が良くなります。(20℃から10℃になると約1/10に減少する)

作物によるリン酸の吸収量は、一般的に施肥量の10%程度です。

以上のことなどを考慮し、施肥量を決定してください。

過剰と不足

リン酸が不足すると、作物の生育が悪くなり、下葉が赤紫色になる欠乏症が現れる。

リン酸の過剰症は発生しにくいが、発生することもあります。
リン酸が過剰になるとカリウム、カルシウム、マグネシウムの含量が低下する。
また微量元素(亜鉛や鉄など)の吸収が阻害されていまいます。

適正値の目安

リン酸の適正値は作物で異なります。
例えば、小松菜は玉ねぎに比べてリン酸の施用効果が低いです。
小松菜はリン酸を吸収する力が強いので、元々土壌中にあるリン酸をよく吸収できるからです。

また土壌の種類でも適正値は異なります。
施肥の際はリン酸吸収係数を考慮する必要があります。


一般的に適正値は50〜75程度です。
100mg/100g程度から減肥を考慮し、300mg/100g以上となれば無施用でも良いとされています。

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